はなのいろ

エコーの方の記事を拝見していて
切ない気持ちとともに桜を思い描いた
その方の記事は残念ながらSNSの内部限定記事なので引用・トラックバックができないのだが夜桜に始まり曇り空のライトグレーを背景にした桜の色を話題にしている。
ちなみに花曇りを中国では「養花天」と呼ぶのだそうだ。
続くコメントでは薄明の光を思い描かせてくれる。
桜に特別な思い出があるわけでもなく、実際に桜を目の当たりにして何らかの感傷をもった記憶もないのに、こうして思い描く桜はなぜ切なく狂おしいのだろう。
そのブログへのコメントとしても書いたしもしかするとエコログでも書いたかもしれないのだが、今の僕は愛知県犬山市にある笑面寺の枝垂桜が一番好きだ。
この枝垂桜は色が薄くて少し大振りで、花を連ねた細い枝が真っ直ぐと目の前まで降りて来て、まさに花のすだれのさなかに立つ事ができる。
何か慈愛の様なものさえ感じるのは、お寺の境内に大切にされている事もあるかもしれない。
この犬山で40歳まで山車をかついでいた。
毎年4月の最初の週末で、若干の前後はあるもののまさに花の盛りの祭りとなり、少しの酒と疲れでへろへろになった体を引きずりながらさくらのアーケードの下を歩いた。
そういったあふれるばかりの桜より一週間ほど早くに咲くこの一本桜の優しい風情は忘れられない