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デマゴーグの手法

冷戦時代、アメリカにとってのソビエト連邦が仮想敵国として機能していた事は有名だ、アメリカが双子の赤字で苦しんだ時期には日本製品も仮想敵として利用された節があるし現在では中国・韓国の反日教育は有名である。規模は小さいながら小泉政権では「抵抗勢力」という仮想敵を作り上げてうまく利用してきた。
「敵」という言葉は目的とモチベーションを大衆に与えるのに有効な強いイメージがある。
小泉政権ではもう一つ「命名」という手法を多用した、中でも先に挙げた「抵抗勢力」という言葉はとても有効に働いたようだ。
先日某番組に茂木健一郎氏が出演したとき「技術を発見するとそれにより人の脳は能力を失う傾向にある」というような趣旨の事を言っていた。そのこと自体とても興味深い話なのだが、例として「言葉を使うようになった事で物事を記号として理解しディテールを記憶しなくなった」旨話していた。
小泉政権が彼の言う「改革」に反対する人物・動向を「抵抗勢力」と名付けた時、その抵抗勢力側の意図や主張に思い至ることなく一括りにしてしまう力を持ってしまった。それは「名前を付ける」=「分かったものとして処理をする」という危険を示している。
インターネットなどを使って大量に情報を手にできる現代だからこそ、それらデマゴーグの手法を知っておく事は意味がある事だと考える。