お金

はてなの注目エントリーで上っている
インターネットビジネスが儲からない理由 - しあわせのくつを読ませてもらった。
物々交換→貨幣経済→お金を必要としないネットの派生
という流れで思索がまとまりすっきりした。
ここで誤解を避けるため、先のエントリーでも最後の部分は「派生」という感覚であることを強調したい。
あたりまえのことだがネットは情報を扱うものでありその応用として経済や物流がある。人との接点はそういったかたちで存在するわけで別個の経済・世界が存在するわけではない、それは作者もよく分かっておられることだと思う。
ただ、コンピュータは人の知力を補うものとして始まっているけれどもプログラミングの思想はすでに人の思考を再定義するような状況にあるわけで、極論すると知的活動のシミュレーションにも成り得るのではないかと思っている。
物の売買は基本的には等価で行われます、しかしオープンソースをはじめコンピュータ周りの世界ではそれとは少し違った経済感覚があるとは感じられないだろうか。次の社会での経済感覚といっては言い過ぎなのかもしれないが何か違った感覚を醸成しつつあることは間違いないと僕は考えている。
情報はあらゆる分野形態があって、実際のところ金額に換算することは非常に難しい。労働述べ時間なんてものも有るが結局その価値を決めるのはサービスを受ける側だ、つまりどれだけの感謝に値するかといってもいいかもしれない。考えてみればある物やサービスに支払う代金はもともとそういう物だったのだろう。情報・サービスによって満足を得る、生きる糧は必要十分あれば事足りる。
ちょうどお金よりも生きがいということも聞かれる世の中になって来ている。