戦後を見た政治家

報道-2001- - フジテレビ宮沢喜一元首相が出演しているのを見た。
元首相在任中はそれほど印象のある政治家ではなかったが、戦後を現場で見てきた人物が今になって思えばと語る内容は非常に重みのある物だった。60年安保について問題とされた内容はそれほど重要ではなかかったが、あの行動によって国民の意識として戦後が終わった事が重要だったとの弁は興味深い。
重要だと思うのは今回の米軍再編にまつわる一連の出来事について「小泉さんは一点成果:普天間基地問題の解決のみ通してそれ以外は防衛庁に丸投げなのは問題だ、このことは今まさに起きている日米関係の大転換であることをもっと理解して進めるべき」と指摘していた事。
憲法九条に手を付ける事が主流に成りつつある世論については「国民のだれも戦争に行くという事が自分の事だと考えていないからそんな事が言える」そういいきっていた。
思えば米軍再編にまつわる日本の方針はいつの間に今のような事になってしまったのか僕は知らない。
また、今後日本が軍隊保持を肯定してしまった時に韓国のように一定期間兵役が義務となるかスイスのように全員参加で準備する事になるのかはわからないが、僕は以前から言っているように罪を問われても倫理的に問題とされても武器を手にしない。だからこそ九条に手を入れる事には反対を続ける。