心象風景:宇宙を思う自分が地の上にいる

眠ろうと目を閉じながら宇宙のことを思い描くことがある。その宇宙のなかの自身のある場所を考えると、内に宇宙を抱えるほど大きくて同時その中の極々ちいさい我を感じる。とてつもなく大きくて限り無く小さなワタシ


そこは流水に区切られた限られた土地の杉や楠の杜で、参道の鳥居の手前には荒々しいほどに太く真っ直ぐな樅の木があり、鳥居の奥には陽光あふれる境内があって社が建てられている。
そこを印象で書くならば、土地の二次元とは無関係に深く大きな空間が水の帯にくくられている、入口には抜き身の剣のような存在感で立つ樅の木がある。
寄進者の名前が、うっすら被る埃のようにばらまかれ 人が我の思いを持ち寄って営みをしていてもその清浄さには届かない。
こうして横になってあの森を想うとき、そこもやはり僕の内にあってしかもそこに返ることが出来る場所になる。その度ごとに内から込み上げる何かを感じる。