情報の価値

有名なR:30さんの記事を拝見し書かせていただく。
[R30]: 烏賀陽さんがぶち切れている
この記事は烏賀陽氏の
みなさん、さようなら。ブログ連載から降ります。 烏賀陽(うがや)弘道の音楽コラム
に関連して書かれています。
この烏賀陽さんの記事はフランスのAFP通信とソフトバンクが運営しているサイトからの依頼で記事を連載していたが、その原稿料について問題を感じ(ネットでのライター報酬コストに関し)て連載をおりるとの事、運営側からの苦情もあり具体的な金額は伏せられてはいる物の出版業界での標準額などと合わせ興味深い金額が記されている。
これに対しR:30氏は烏賀陽氏の「ライターが書く原稿は「商品」ではありません。知的財産です。知財です。」との表現から商品と知財の差を示し、原稿料として契約した以上寄稿は商品となり「それで安すぎるとか文句言っても、しょうがないでしょ。」と書いている。
例えば私がお仕事でウェブサイト制作を依頼されたときよく料金を聞かれるのだが、実際にはどれだけでも手の込んだ物は作れるし逆に予算がないとなればそれなりの作り方をする事になります。そういう意味ではR:30氏の仰る事に近く、また報酬が少なくとも将来的にお金以外の価値がそれを作る事によって得られる場合は予算にかかわらず”納得して”つくりこむばあいもあるのだ。
僕は文筆に関しては全くの素人なのだが、つい先日ニュースの天才 [DVD]を見た、雑誌の出版にあたって校正や情報の裏付け・確認を二重三重に成されているのがとても興味深かった。こうして個人ブログで書くにも内容によっては情報の正誤がとても重要だと思っている。R:30氏が指摘しているようにインターネットでは多くの場合出来事の正誤を複数の人たちが謙虚にかつ慎重に検討していく作業を経て確認されていくし、厳密にはその現場を体験している人以外が持つ情報は二次情報になるのはわかっているつもりだ。それにしても丁寧に文献にあたった根拠を持つ事象もインターネット上に有ってほしいと考える。そういう意味ではライターの方の報酬も正当に評価される物であって欲しいとも考える。
Googleの限界は「人の手」で破る――国産の新検索「想」 - ITmedia ニュースという計画があるそうです。情報発信の側にとっては「知財」としてロイヤリティ契約という形態が、情報を利用する側としては信頼性の確度がわかりやすい仕組みが有ってほしいと思うのだ。