思考実験

ソースは失念してしまいましたが確かYUTOBEにアメリカの大学が開発したアプリケーションのデモ動画がアップされてました。それはコンピュータ画面で簡単な図を書くと物体の挙動が物理法則に則ってシミュレートできると言うもので、台車を斜面で滑らせた後に自由落下させたり四角い図形をバネ様の図形で吊って振動させたりしていました。少し流行ったLineRiderにもよく似た感じです。
思考実験はこれを頭の中でやるのに似ていて理論物理で時々使われる手法です。
昨日のエントリーで「いじめる方が何倍も真心が要るんだよね」と書いたのだけど、はてそうした嗜好が無い自分がどうしてそんなこと分かるんだろうと思った時、それは一種の思考実験なんだなと気がついたんです。
記憶の海から仮定条件を引っ張ってきてSとMとに喜びを感じる自分を想像して出した情報なんです。思考実験にはこの条件設定とその処理が重要なわけでそれには想像力が欠かせません。
この課程が人に対する思いやりにも似ていて、頑固な技術屋さんが思いの他優しかったりするのはそうした理由があるのかもしれないと思うのです。

でも実際はそんなこと誰もが意識せずやっているのですが実験には正確な条件設定が不可欠で、その点を意識するかもしくは慣れているかはとても重要です。
身近な女性が職場の縮小から転職を考えましたが上から留保を求められ悩んでいます。
話を聞くと自身のやりがいが一番重要な点でそのために喜んで転職を考えたようなのですが、上司による引止めや同僚との関係、給与の問題などすべてをひっくるめて悩んでしまっているのです。そうかくと至極普通のことのようですが実際にはそれらの問題点は基本的にはそれぞれ独立した問題であるはずです。そうした場合に思考実験的に条件設定を正確にして判断するならば問題はすっきりするはず、もっと言えば次の職場に関することなど判断に必要な条件がすべてそろっていない時点で考えても結論が出ないのは当たり前で、条件不足で考えれば無駄に悩みストレスを抱える状態に陥ってしまいます。

日常的に必要な判断や思いやり、人間関係においても科学的実験で言う条件設定を意識することは十分に価値があることだと考えます。
この点一般的に女性に多い問題点なんじゃないかなぁ。