私たちの食は土と空につながっている

南伊豆での外食は全体に高めで、昼食でも(実際は夜昼は無関係ですが)1000円以上必要だ
下田での生活の第一印象は、食費も住宅費も高いのに全体に低賃金だということ。
しかし、それはすぐに間違いだと気がついた。

レストランでも何でも、オーナーは納得のいくものを維持できる価格とスタイルで
もっといえば必要で正当な金額とサービスで提供しているのだということに気がついたのだ。
観光地だからそうしたスタイルが成り立つということもいえるのかもしれないが
いわゆる観光地のやっつけ料理などほとんど無く、どのお店でも食後に後悔することが無いのだ。
味だけではない、コスト高の無農薬野菜も多く提供する人の真心やサービス心が伝わってくる
そして、どの店にも魅力がある、
イタリア料理のレストランでも漁港らしい海鮮料理でも大衆的な食堂にさえもその店なりの文化があるのだ。
それは、街中で耳にする「よいサービスを安価に提供」などのキャッチコピーがチンケにおもえる
「できる限りのもの提供して真っ当な料金」いただいたほうも感謝で支払えるのだ。
そして、気がつけば
地元の野菜が当たり前に手に入る、漁港もたくさんあるので新鮮な魚も手に入る。

質はともかく安いものが流通するのはそれを買う人がいるからだ
安いものを、安いものをとの需要があれば
事故米ももったいないから洗って使うこともあるかもしれない
事故米は市場が、私たちの財布につながった糸の先にあるともいえるのだ。
中国からの野菜や食品も価格基準以外の何者でもないはず。

スイスでは輸入食品が売れないのだそうだ
消費者が国産を、特に地元の農産物を選択して購入しているのだという
たとえ輸入品よりも高くても、それは対戦中の食料不足の経験がきちんと受け継がれているからなのだそうだ。
工業製品をガンガン売って、金に任せてほしいものを買ってくる
そうした経済は終わりが近づいている。