官から民へ

政投銀の民営化 財務相「当時のはやりで決めた」反省
だそうです、元記事はasahi.comから引用させていただきました。

さて、もうまもなく名古屋市長選挙がありますが、その争点の中に
「市立保育園の民営化」というのもあるそうです。
参考→中日新聞から
自・公の細川さんは推進、民主党の河村さんは調査しながら推進、共産党の太田さんは反対だそうです(あ、もう一人ちょっと変わった人が立候補していますが)


冒頭の記事にもあるとおり、民営化というのは調子に乗りすぎた感があります、大体が、ここでも以前から書いているとおり 「自分たちではうまく運営できないから、ビジネスに載せてうまく稼いでね、その分こっちも経費が浮くから」 とばかりに、倒産組織のパフォーマーだった小泉さんが行政サービスをアダムスミスの賭けに乗っけただけのことで、世界的な流れとは逆行しているものです。赤字解消のため一時的にというのならまだしも。
郵政のように対抗業者(宅配業者)も十分にあって、健全な競争が行われるような業界ならばそういったこともあるのかもしれませんが、保育園というこれからいよいよ不足していくであろう業種に、行政サービスを放棄してしまうなんて、どう考えても形しか見ていないというか、カネ勘定しか見ていないというか…政治家って政治のプロなんでしょう? 介護保険施設は報酬の縛りのせいでうまくいかなかったんでしょ。保育園は少子化や女性の社会進出の観点から「これから充実すべし」と言われている分野ですよ、大体幼稚園と保育園は行政の管轄が違うだけになっているというのに保育園も幼稚園並みにしようというんでしょうか。

実は、お仕事で幼稚園を運営しておられる学校法人に関わったことがあります、一方僕の子供は地方の市立幼稚園に抽選で入ることが出来ました。そうした「現場」を拝見できる機会を経て言わせてもらうならば、現場の保育士さんは本当に一生懸命子供と接しています、公立の幼稚園の運営はその延長線上にある、もちろん私立幼稚園の保育士さんも公立と同じく子供と向き合っています。
しかし、私立の経営者の方は「経営が第一、その足かせの中で保育士さんたちががんばっている」
そういう現状をいくつか目にしました。
ここでもお金が基準でいいんですか?「子供が好きだから一生懸命」そうした思いが基準に出来ないのですか?
とくに幼稚園・保育園へ入学する3歳ごろは人格の核が出来、これから情操が形成される、そうした重要な年頃ですよ

行政サービスは必要が有って行政でやっていたもののはず、
官から民へがスタンダードなんていうのは普通に考えても異常なことです。