家庭を夢見ていた

とっても散漫な内容になりそうな予感がするけど…

妹が緊急に重病になってしまい、その旦那がウチに寝起きしている。妹は六つ下の妻の妹、その旦那はそれよりもまだ年下で、僕と比べると二十近く年下になる。思いも寄らない同居家族であるが、しっかりしていて驚くと共に自分を恥じたりしている。最近料理に関心が薄くなっている妻もなにやら張り切って食事の支度をしている。

おもえば若い頃または子供の頃、自分の思い描く家庭や嫁さんの像があった。真心込めたお料理と清潔で暖かい家庭、いってしまえばありきたりなイメージではあるがある種の夢でもあった。
一方妻に聞いてみると、いつも旅から旅へのミュージシャンの旦那が帰る場所を守っている自分を夢見ていたらしい。
気が付けばお互いの夢がはかなく破れていたのだろうけれど、今気が付くまではそんなことは全然気にならないで幸せでした。そして今もこの妻で良かったと思っているのでした。思いは現実になるはず、まっとうな思いならば?