何となくおかしいと感じる米軍再編

簡単にまとめると、日本国内で沖縄の米軍基地問題がある一方でアメリカ側では東南アジアから中東にかけての「不安定の弧」と呼ばれる地域への対応を強化する目的で日本に司令部を置きたいという要望があったようです。沖縄駐留軍のグアム移転はどちらが言い出したのかは不明ですが結果的には日本の要望で沖縄の米軍基地を移転するという流れになったようで、海兵隊8000人がグアムへと報道されていますが実際にはうんと少ないらしいです。一方日本側の要望による移動なので移転費用は日本が持って当たり前というムードで決まっているようです。
アメリカ同時多発テロを良い口実にテロ対策特別措置法でインド洋派遣を行いとりあえず実績を作った、このときは一応国会で審議、時限立法を使いました。
次にはアメリカの理不尽なイラク攻撃に諸手をあげて賛成し自衛隊の現地派遣を決めました、このときは内閣で決めたと言う事だったと思います。
そして、今回の米軍再編は防衛庁の決定として決まりました。
事情通を自負する人はこれは必要な事だから仕方がないと訳知り顔ですが、わからない人は知らなくていいのだろうか。
この間判明した国勢調査費用の私的流用についての街頭インタビューで「そんな事もあるだろうとは思っていましたけど」と答えている女の人が居ましたが、そんな事に訳知り顔なのが事情通の評論家と重なってしまいました、わかっているのならばちゃんと説明して欲しい物です。
さて、アメリカにとっての米軍再編は厚木とグアムから不安定の弧を見すえたものであり、アメリカがここから作戦を展開する時には当たり前のように自衛隊も関わっていく事でしょう、今回の再編は日本が了承して成されているわけですから。
ここで念のためにいえば今の世界情勢から考えて自衛隊は必要だし実際に活躍してくださっています。
ただ自衛隊員の方々の心情を考えると、外国からの侵略に対抗するための自衛隊とアメリカの作戦に乗って遠くは中東まで行くのとではやはり違いがあるだろうとおもわれます。またこの流れで行けば国防費(?)もより必要になってくるだろ事は簡単に想像がつきます。ここに憲法九条の改変が加わってきた時名前が変わった現自衛隊が希望して成った職業軍人のみで構成され続ける保証もなくなる事でしょう。自分と無関係な事ではなくなる可能性があります、あなたは武器を持って中東に行けますか、あるいは自分の子供が行く事を納得できますか、若干飛躍があるかもしれませんがあり得ないとは言い切れません。
今回のように、え?って思っているうちに決まってしまう事もあるわけですから。
ところで、この知らない間に「こういう事になりましたから」という事態になってしまったのはなぜでしょう、あるいはこうなってしまった事を止めるにはどうしたらいいのでしょう。
いまの政治システムからいうと裁判所に政府決定の違憲性を持ち込むという事になるのでしょうか、気が遠くなります。
直接的には選挙でNoということも必要です、政権与党を決定に選挙で異議を表明するつまり与党ではないい候補者に投票する、まずは政権交代というのはそういう事です。
追記:日弁連が法案を提言しているようです。
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