市民メディアの虚と実

JANJANやオーマイニュースが話題になったときその時がきたとときめいたのも、今となっては気恥ずかしい。これらのサイトは、文章を専業としない不特定多数の一個人に読むに足る文章を負わせてしまう事は難しいという現実を実証してくれた。

香港(CNN) 香港で1日、、中国・上海経由で同地を訪れたメキシコ人男性(25)の新型インフルエンザ感染が確認されたことを受け、香港の衛生当局は2日、男性が滞在していたホテルの「封鎖」を決定、宿泊客約200人、スタッフ約100人が約1週間、建物内にとどまることを命じた。

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これに関するテレビニュースでは、自由に外出できない宿泊客らがYOUTUBEにアップロードした動画を続々と紹介している。そう、これこそ本当の市民メディアなのだろう。
報道番組にコメンテータが新聞にはコラムニストが必要なのは、特定の事件や事案についてそれに関連する情報を補う必要からであり、動画や談話の編集が必要なのは新聞紙面の限界や放送時間の制限からであった。
気がつけば私たちは事実が欲しいのだ、その時在るべき「事実」の形は出来上がった文章ではなく、隔離された宿泊客からの動画のような「一次情報」とそれらの関連付けなのだと思われる。
さて、ここ最近インターネットユーザーの検証などから各種報道機関の偏りや偽りがいくつか判明した。
今更ながら、私たちは情報をもらう側から情報を選び発信することが出来るようになってきている事実に気づくのだ。